「最大秒間メッセージ数」とは、1秒間にサーバーからクライアントにメッセージを送信する回数の最大値です。ただし、1クライアントへの送信ではなく、全クライアントへの送信の合計数になります。
「最大メッセージサイズ」は、メッセージ1つあたりのバイト数の最大値、つまり1回に送信するデータのサイズの最大値です。
なおSTRIXの「メッセージ」とは、サーバーやクライアントが1回に送信するデータの単位です。
例として、50クライアントが参加しているルームでの同期のための通信のデータ量の計算は次のようになります。
各クライアントがメッセージを1個送信すると、サーバーからは50台のクライアントに向けて合計50個のメッセージが送信されます。50台のクライアントがそれぞれ1個ずつメッセージを送信した場合、サーバーは50個のメッセージを受け取り、延べ50 × 50 = 2500個のメッセージを送信します。この値に各クライアントが1秒間に送信するメッセージ数をかけることでサーバーの秒間メッセージ数が計算できます。これに1メッセージあたりのデータサイズをかけて、サーバーから送信する秒間データ量を「50 × 50 × 1クライアント当たりの秒間メッセージ数 × 1メッセージ当たりのデータサイズ」という式で見積もることができます。
これらのサーバーの設定は最大値を制限するものですから、これらの値を設定することにより、1秒あたりのデータ量に上限を設定することができます。